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竹のグラス

手の中に竹がある。竹の生命を手に感じながら焼酎を口へと運ぶ。
「和」を感じる瞬間である。
竹職人の手によって生活の一部となった日本の自然。

最初に手にした時に、まずその軽さに驚く。
あの力強く天へと伸びる青竹が、頭の中にイメージとしてあるからだろうか。

横にしてみたり、両手で包んでみたり、竹の感触を楽しむ。
さて何を注ごうかと台所に向かえば焼酎が。
せっかくだからと魚を買いにでかけ、今夜は和食で一献。

さっき手にしたばかりなのに、昔から自分のものだったかのような懐かしさ。
そんな気持ちにさせてくれる作品です。

さて、あなたはこの作品をどう使いますか?
何かを注ぐのもよし、筆立てに使うもよし。
花を挿すのもまたよし。

使い方はなんであれ、いつのまにかあなたの生活の一部になっているはずです。

竹グラスができるまで

青竹は伐採年齢(3〜4年位経っている竹がよい。1〜2年の竹は若くて柔らかすぎるため)、伐採季節(9月〜12月の竹は虫がつきにくい)に伐採し、1〜3ヶ月直射日光を避け自然乾燥をする。そして乾式油抜き=火さらし(青竹をコンロの火で、こげないようにあぶり、竹の油分がにじみ出したところをすばやく拭き取る)や湿式油抜き=湯さらし(カセイソーダなどの薬品を沸騰した湯釜に入れ、そこに竹を入れて油分を抜く)をしてから、屋外で2週間〜1ヶ月位太陽の下に置くと、白い竹になる。白竹になれば、材質は固くなり、割れにくくなる。なお、湯さらしより火さらしの方が硬度が高く割れにくく、虫も入りにくい。表面の色も光沢があり美しく、少し飴色がかっている。
そして、その竹をのこぎりでそれぞれのサイズに切り、コップの口にあたる内部分を小刀(こがたな)で面取りし、竹の内側をヤスリがけし(竹の内側には、薄い皮があるので、それを取らないと漆が塗れないため)、そして漆塗りをして、湿度85%位と温度25度位を保った部屋に入れ乾かす(85%、25度位を保たないと乾かないため)。そして漆を塗り重ね、仕上げる。

竹グラス製作にあたって

丸竹そのものに存在感があり、完成されたデザインなので、あまり手を加えすぎることは、竹の良いところがなくなってしまうので注意が必要でした。
シンプルでかつ今までになりデザインのグラスを作ることができたと思います。
全国の中でも特に良質な、京都の火さらしの白竹に、漆(うるし)を塗り仕上げました。
ぜひ竹と漆の素材感を味わって下さい。

■ 竹職人 山本雄介氏の紹介はこちらです。

竹職人 山本雄介氏
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